ガリンコ号でオホーツク海のプランクトン採取 生態系など調査

流氷に覆われている紋別市沖のオホーツク海で、流氷観光船「ガリンコ号」を使って、水中からプランクトンなどを採取する調査が行われました。

この調査は、オホーツク海のプランクトンの長期的な変化のほか、水産資源や生態系との関係を調べようと、紋別市や北海道大学、それに国立研究開発法人「水産研究・教育機構」などが毎年行っています。
1日は、7人の調査員が一般の乗客がいない午前5時半にガリンコ号に乗り込みました。
そして、沖合4キロほどの目的地に到着すると、調査員たちは流氷の隙間から水深数十メートルに専用の網やバケツを沈め、プランクトンが含まれた海水や流氷を採取しました。
調査を実施した研究機関では、採取したプランクトンの量や種類を分析したり、これまでのデータを長期的に蓄積したりして、海洋環境の変化との関係を調べるということです。
調査に参加した「水産研究・教育機構」の谷内由貴子主任研究員は、「水産資源の豊富なオホーツク海の生態系を調べることによって、今後の水産業などに貢献できると思う」と話していました。