“ジェットヒーター”の燃料に水素活用へ 帯広の建設会社など

帯広市の建設会社などが建築現場で使われる暖房「ジェットヒーター」の燃料に水素を活用する技術の開発を進めていることを発表しました。会社では建築現場の脱炭素化や十勝で製造されている牛のふん尿由来の水素の活用にもつながると期待しています。

ジェットヒーターは寒冷地の建築現場で使われる暖房で、コンクリートの凍結などによる品質低下を防ぐために使用されています。
これまでのものは灯油が燃料として使われていましたが、帯広市の建設会社が札幌や兵庫県の企業とともに水素を燃料にできないか、去年3月から開発を進めていて、会社では建築現場の脱炭素化や十勝でさかんに製造されている牛のふん尿由来の水素の活用にもつながると期待しています。
会社によりますと、すでに燃焼実験は成功していて、ジェットヒーターの性能は灯油を燃料としたものと変わらないということです。
次の冬の時期の実用化に向けて今後軽量化をはかったり、燃料効率をあげたりする改良を進めていきたいとしています。
帯広市の建設会社宮坂建設工業の戸松義博副社長は「建設業界は化石燃料の使用が多いので、新たなジェットヒーターが実用化できれば、積極的に現場で使って業界全体に普及するようにしていきたい」と話していました。