高齢者にスマホなどで生活情報の提供サービス開始 札幌

デジタル技術を活用して、高齢者にスマートフォンやタブレットで生活や健康に関する情報を提供するサービスが札幌市で始まりました。

このサービスは、デジタル化で高齢者の生活の利便性を高めようと、札幌市が国の「デジタル田園都市国家構想」の交付金を活用し、民間企業などが協力して実施します。
サービスの提供は、札幌市厚別区のもみじ台・青葉地区を対象に行われ、28日は、住民の代表に情報を受け取るためのタブレットが手渡されました。
このサービスでは、IDを事前に登録すると、スマートフォンで地域のイベントや買い物などに関する情報を受け取ることができるほか、健康管理のため体重や血圧などを記録することもできます。
また、60歳以上の人に貸し出される専用のタブレットを使うと、周辺の医療機関や飲食店、公衆トイレなどの場所を調べることができ、AIとの会話で食事の献立などを相談することもできるということです。
青葉町自治連合会の土田義也会長は、「高齢者が多い地区なので、まずはスマートフォンの使用に慣れることから始めて、健康管理などにも取り組んでいきたい」と話していました。
このサービスは、無料で利用できるということで、札幌市などは、今後、サービスの対象となる地域を拡大したいとしています。