豊頃町で町職員が避難所の運営訓練

能登半島地震からまもなく2か月になるのを前に、十勝の豊頃町で大地震による津波などの災害時に設置する避難所の運営方法を学ぶ訓練が行われました。

この訓練は、千島海溝沿いの巨大地震などの災害が起きた際に、避難者をスムーズに受け入れられるよう町が毎年この時期に行っていて、27日は町の職員約20人が参加しました。
町のコミュニティーセンターを会場に行われた訓練では、大人4人ほどが入れる簡易テントの組み立て方を学び、職員たちが作業に取り組みました。
そして、避難所を訪れた避難者を被災状況などに応じて収容する部屋を分けていく「ゾーニング」の訓練では、避難者役の職員がペット同伴や障害があるなどの事情を抱えた設定で次々と訪れ、担当職員が体調や住宅の被災状況などを聞き取りながら、部屋を案内していきました。
道の想定によりますと、千島海溝沿いの巨大地震で、豊頃町では最大22メートルの津波が予想され、いかに迅速に避難するかが課題になっています。
豊頃町総務課危機対策係の木幡健太係長は「若い職員も増えてきたので、どんな状況でもスムーズな避難所運営ができるように、体で覚えていってほしい」と話していました。