KKR札幌 薬局巡る入札妨害事件 元事務部長に懲役1年求刑

札幌市の「KKR札幌医療センター」内に薬局を設置するための公募型プロポーザルで特定の業者に情報を漏らしたなどとして入札妨害の罪に問われている病院の元事務部長に、検察は懲役1年を求刑しました。

「KKR札幌医療センター」の事務部長だった藤井浩之被告(63)は4年前、薬局の設置に関する公募型プロポーザルで特定の業者に競合他社の情報を漏らしたなどとして、調剤薬局を運営する「アインファーマシーズ」の元幹部ら2人とともに公契約関係競売入札妨害の罪に問われています。
27日、札幌地方裁判所で開かれた裁判で検察は「元事務部長が中心的役割を果たした」などと指摘して、藤井被告に懲役1年を求刑しました。
また、「アインファーマシーズ」の元幹部ら2人にはいずれも懲役10か月を求刑しました。
一方、弁護側は「今回の公募型プロポーザルは一般競争入札にはあたらない」などとして、いずれの被告についても無罪を主張しました。
裁判は27日で結審し、判決は4月18日に言い渡されます。