十勝港の津波防災情報図が完成 千島海溝の巨大地震を想定

千島海溝を震源とする巨大地震が発生した時に、広尾町の十勝港周辺の海域で予想される津波の高さや、水位の変化などについて記載した「津波防災情報図」が完成し、海上保安庁が防災への活用を呼びかけています。

「津波防災情報図」は、津波が発生した時に漁業者や海運会社の船舶がどこに避難すればよいか備えを進めるために海上保安庁が制作しているいわば、「海のハザードマップ」です。
十勝港の津波防災情報図は2月に新たに完成し、26日、第一管区海上保安本部が町や漁協の担当者向けに説明会を開きました。
担当者は十勝港周辺の津波防災情報図をアニメーションにしたものを紹介し、地震発生からおよそ35分で第1波となるおよそ5メートルの津波が十勝港に到達することや、その後も繰り返し津波が押し寄せる様子を紹介していました。
その上で、この図からは津波の向きや速さのほか、高さも色で確認することもできるとして、今後の避難計画の作成などに役立ててほしいと呼びかけていました。
第一管区海上保安本部の下村広樹海洋調査課長は「この図を参考にしてふだんから津波発生時の安全確保を意識していただきたい」と話していました。
津波防災情報図は海上保安庁海洋情報部のホームページで見ることができます。