釧路町 巨大地震に備え災害ボランティア受け入れ協定

能登半島地震で災害ボランティアの受け入れ態勢が課題となったことを受けて、釧路町は地元の社会福祉協議会と連携強化に向けた協定を結びました。

22日、釧路町役場で行われた協定の締結式には、小松茂町長と釧路町社会福祉協議会の中田妙子会長が出席しました。
協定は、地震などの災害時に、社会福祉協議会と町が連携してボランティアを受け入れる拠点を開くために、役割分担や費用の負担元などを定めています。
これまで社会福祉協議会では受け入れのための自前の施設がなく、協定には町が「保健福祉センター」に持つおよそ700平方メートルのエリアを災害時に無償で提供することなどが盛り込まれています。
1月の能登半島地震では災害ボランティアの受け入れ態勢が課題となったことから、釧路町は千島海溝沿いの巨大地震に備え、態勢の整備を進めたい考えです。
釧路町社会福祉協議会の中田会長は「行政だけ、社会福祉協議会だけでできることではない。いろいろな地域からボランティアが入ることが想定されるので、そうしたところにきちんと目が届くようにしたい」と話していました。
釧路町の小松町長は「能登半島での災害を目の当たりにして急いでやらなければならないという思いで協定を結んだ。災害時の対応のスムーズさにつながると期待している」と話していました。