大相撲 札幌出身の北青鵬 “暴力行為”で引退勧告の処分案

大相撲 札幌出身の北青鵬 “暴力行為”で引退勧告の処分案

大相撲の幕内の力士で、札幌市出身の北青鵬が弟弟子に暴力行為を行ったなどとして、日本相撲協会のコンプライアンス委員会が北青鵬に引退勧告を行う処分案をまとめたことが関係者への取材でわかりました。

札幌市出身の北青鵬は、先月の初場所で右ひざのけがを理由に6日目から休場していて、関係者によりますと、複数の弟弟子に暴力行為を行ったなどとして協会のコンプライアンス委員会の調査を受けていました。
そして、委員会は、北青鵬に対して、引退勧告を行う処分案をまとめたことが関係者への取材でわかりました。
また、監督責任を負う師匠で元横綱・白鵬の宮城野親方については、現在の委員から最下位の年寄への2階級降格と、報酬減額の処分案になっているということです。
北青鵬は21日、委員会の聞き取りを受けた後、報道陣の取材に対して、「素直に反省しています」と話していて、協会は23日に開く臨時理事会で処分案を協議するということです。
北青鵬はモンゴル生まれで札幌市出身の22歳。
身長2メートル4センチ、体重182キロの体格を生かした四つ相撲を持ち味に、去年の春場所で新入幕を果たしました。

【市民は「残念」】
暴力行為を行ったなどとして、札幌市出身の北青鵬の引退勧告を行う処分案がまとめられたことについて、札幌市内では驚きや残念だという声が聞かれました。
大相撲のファンだという40代の女性は「巡業で見たときは大きい姿が印象に残っていて、これからの活躍も楽しみだったので残念です。相撲は子どもなど幅広い世代が見るので、暴力などの問題はなくなってほしいです」と話していました。
80代の女性は「将来有望だと思っていたのでとにかく残念です。詳しいことはわかりませんが、『我慢する』ということができなかったのかと思ってしまいます」と話していました。
また、40代の女性は「残念なニュースだと思うし、驚きました。ほかの力士のためにも相撲協会には正しく、厳しい判断をしてほしいし、こうした問題がなくなってほしい」と話していました。