水素活用検討へ 北見市と北見工業大学などが連携協定

「ゼロカーボンシティ」を宣言している北見市は、脱炭素社会の実現に向けて水素エネルギーの活用を検討しようと、北見工業大学などと連携協定を結びました。

2月21日、北見市役所で行われた締結式には▽辻直孝市長と▽北見工業大学の鈴木聡一郎学長、それに▽オホーツク新エネルギー開発推進機構の南尚嗣会長が出席し、協定書を取り交わしました。
協定では、北見市が2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す中で、次世代のエネルギーとして期待される水素をどう活用していくか、3者で検討するとしています。
具体的には▽燃料電池車の導入や水素ステーションの整備を促すほか、▽燃料電池や水素に関するセミナーなどを通じて、市民の機運醸成を図ることなどが盛り込まれています。
北見工業大学はメタンが含まれている温泉から、二酸化炭素を発生させずに水素を取り出すことに成功していて、将来的に水素を安定供給できると期待されています。
鈴木学長は「北見が、水素を社会実装していく先進地になれば」と話していました。
辻市長は「脱炭素に向け、北見市だけでなく広域で取り組んでいきたい。燃料電池車を公用車として導入することも検討していきたい」と話していました。