道が一般会計総額で3兆円余の新年度予算案を定例道議会に提出

道議会が開会し、道は被害が相次ぐクマの駆除対策などを盛り込んだ一般会計の総額で3兆円あまりとなる新年度予算案を提出しました。

ことし初めてとなる定例の道議会が21日に開会し、道は一般会計の総額で3兆215億円の新年度予算案を提出しました。
鈴木知事は「ヒグマやエゾシカによる被害を防止するため、個体数の適正管理やハンターの育成・確保に向けた取り組みなど、地域の実情を踏まえて対策を進める」と述べました。
予算案にはクマの駆除を強化しようと、新人ハンターを対象とした射撃研修や狩猟体験ツアーなどの開催費用に1600万円、ヒグマの生息数調査やAIを活用した個体の識別などの費用に6981万円を盛り込んでいます。
また能登半島地震の被害を踏まえた避難所の運営訓練や、ホタテなどの水産物の輸出先多角化に向けた商談会、それに半導体・デジタル関連産業や投資を海外から呼び込むためのPR活動や、脱炭素化に向けて二酸化炭素を吸収する森林の整備事業などの費用が計上されています。
定例の道議会は来月19日まで開かれ、道が導入を検討している宿泊税のあり方などをめぐって論戦が交わされる見通しです。