駒ヶ岳の評価を見直し 火山活動の高まり見られる

北海道の駒ヶ岳について、火山噴火予知連絡会は火山活動の高まりが見られるとする評価結果をまとめました。

火山の専門家などでつくる火山噴火予知連絡会の定例の会合が、20日、気象庁で開かれ、全国の火山について最近の活動や今後の見通しを取りまとめました。
このうち、道南の駒ヶ岳は2023年12月から山頂の火口付近の浅いところを震源とする地震が起きているほか、衛星からの測定では火口付近の膨張を示す地殻変動が観測されているということです。
さらに、山頂に設置された監視カメラによる観測で、火口の噴気の頻度が増加傾向にあることから、これまでの「噴火の兆候は認められない」とする評価結果を見直し、「やや活発化する傾向が認められ、今後の火山活動の推移に注意が必要だ」としています。
火山噴火予知連絡会の会長で九州大学の清水洋名誉教授は「駒ヶ岳は火山活動が上向きなので注意が必要で、警戒を怠ってはいけない」と話しています。