函館市が「危機管理監」新設へ 自然災害などへの対応強化

函館市は新年度の組織改正で、「危機管理監」のポストを新たに設ける方針を固めました。巨大地震や津波など災害へのリスクが懸念される中、函館市は危機管理の司令塔を置くことで、災害対応力の強化を図ることにしています。

函館市によりますと、新たに設置されるのは「危機管理監」のポストで、部長級の幹部が就任するということです。
具体的な任務は、日頃から災害対応をはじめ、危機管理に関する備えや対策を中心になって進めていく一方、万一の災害時には復旧や復興に向けたさまざまな対応の陣頭指揮を執るとともに、国や道などと調整を進め、市の司令塔として迅速で的確な対応に努めたいとしています。
能登半島地震をはじめ、各地で大規模な災害が相次ぐ中、函館市でも海溝型の巨大地震により最大8.7メートルの津波が到達するおそれもあるとされ、防災力のいっそうの強化が求められています。
函館市は、ことし4月にも「危機管理監」のポストを置いた新体制をスタートさせる方針です。