震災からまもなく13年 音更町で防災研修会

東日本大震災からまもなく13年になるのを前に、防災について考える研修会が音更町で開かれ、津波などで大きな被害を受けた岩手県宮古市の社会福祉協議会の職員が当時の体験を語りました。

この研修会は音更町社会福祉協議会が開き、会場には、十勝地方の社会福祉協議会の職員や地域住民ら約170人が参加しました。
20日は、東日本大震災で津波被害などに見舞われた岩手県宮古市の社会福祉協議会職員、渡部玲子さんが講演しました。
渡部さんは、被災当時の写真を紹介しながら、宮古市役所が被災し、行政機能がまひした中で、災害ボランティアを受け入れる体制整備に奔走したことや、ボランティアセンターの運営を全国から駆けつけた自治体職員らと一緒に対応したことなどを説明しました。
また、防災の心得として、ふだんから地域に関心を持って住民同士つながっておくことが災害時の安全や安心につながると強調しました。
参加した音更町の70代女性は「能登半島地震があったので、自分も災害が起きた時に何かできればと思って参加しました。地域とのつながりを大切にしたいと感じました」と話していました。