湧別高校でアイヌ文化学ぶ授業 アイヌの女性を講師に招く

アイヌの女性を講師に招き、アイヌのことばや文化などについて学ぶ授業がオホーツク海側の湧別町の高校で行われました。

湧別高校では毎年、北海道の歴史を学ぶ授業を行っていて、その一環で、ことしは初めてアイヌの人を招くことになり、2月16日は2年生31人が出席しました。
講師に招かれたのは日高の平取町二風谷出身のアイヌ、関根摩耶さんで、インターネットなどを通じてアイヌ文化の情報発信に力を入れています。
関根さんは、アイヌでは身近にあるすべてのものに神が宿ると考える文化があることを説明したほか、生徒たちとアイヌ語を使ったじゃんけんをして交流を深めました。
そして進路などをテーマにした時間では、アイヌというルーツを生かしてラジオ出演や執筆などさまざまな仕事をしてきたみずからの経験を語りました。
その上で「自分の可能性は周りの人に決められるものではない。周りに『無理だ』と言われても自分を信じてほしい」と生徒たちを激励していました。
授業を受けた女子生徒は「これからの人生について自分で勝手に限界を決めたりせず、いろいろな選択肢を考えてしっかり生きていきたい」と話していました。