クマ 指定管理鳥獣に追加 道などが具体的な支援策を国に要望

クマの指定管理鳥獣への追加が決まったことを受けて、道などは国に対し、駆除した際の支援額の引き上げやハンターの出動手当を交付金の対象に加えることなど、具体的な支援策を要望しました。

道内や東北などでクマによる人身被害が相次いでいることから、環境省はヒグマやツキノワグマを指定管理鳥獣に追加することを決め、今後、省令改正の手続きを行い、4月中に施行する方針です。
これを受けて、道は16日、東北6県や新潟県とともに環境省などに対し具体的な支援のあり方を要望しました。
この中では市街地への出没や被害の急増で市町村の負担が増えているとして国の交付金を活用し▼駆除にかかる費用の1頭あたりの支援額を引き上げることや、▼ハンターの出動手当を支援対象に加えることを求めています。
また▼冬眠中や目を覚ましたばかりのクマを駆除する「春期管理捕獲」などの自治体独自の取り組みのほか、▼クマの生息数調査やハンターの育成について国が支援するよう要望しています。
このほか▼クマの駆除に対する過剰な批判を防ぐために、情報発信を強化することも求めました。
環境省などはこうした要望を踏まえ、具体的な支援策の検討を進めることにしています。