遠軽町で国宝指定書の伝達式 黒曜石の石器などの指定受け

オホーツク海側の遠軽町にある北海道白滝遺跡群の出土品が去年、国宝に指定されたことを受けて、2月15日に指定書の伝達式が行われました。

遠軽町にある北海道白滝遺跡群から出土した黒曜石の石器など1900点余りは、後期旧石器時代の幅広い期間に作られていて、石器の形や大きさなどの変遷をたどることができます。
中には超大形の「尖頭状石器」もあり、国内の旧石器時代の出土品では内容、質量ともに群を抜く資料として評価されて、去年6月、日本で最も古い時代の国宝に指定されました。
15日に遠軽町で、文部科学省から届いた国宝指定書の伝達式が行われ、北海道教育委員会の担当者から佐々木修一町長に指定書が手渡されました。
国宝の指定書は今後、町内にある「埋蔵文化財センター」で、出土した黒曜石の石器などと一緒に展示されるということです。
佐々木町長は「日本で一番古い国宝なので、教科書で大きく扱われるようになったら最高だと思う。黒曜石を地域振興につなげられるよう、インパクトのある広報を考え日本中に広めたい」と話していました。