江差町 「寒のり」作り盛ん

江差町で、寒さが厳しい時期に採れた岩のりを使った「寒のり」作りが盛んに行われています。

江差町は、冬の寒い時期に採れた風味豊かな岩のりを「寒のり」としてブランド化を図っています。
町内の漁業者の藤谷一明さんの作業場では家族など10人ほどが集まり、「寒のり」を作っています。
1月採った岩のりを数日間乾燥させたあと砂や小石などを手で取り、水洗いして包丁で細かく刻みます。
そして、縦35センチ、横25センチの木の枠に厚さが均等になるように丁寧に流し込んでいきます。
水分を抜くため30分ほど置いてから風通しのよい場所に運び、つるして乾燥させていました。
2日ほど乾燥させると黒々とした「寒のり」が出来上がります。
藤谷真理子さんは「ことしは、量も香りもよく風味のあるのりができました。去年、おととしと採れなくて心配しましたが、みなさんに提供できると思いますので、食べていただけるとうれしいです」と話していました。
「寒のり」作りは、2月いっぱい続けられ、道南にある道の駅などで販売されるほか、江差町のふるさと納税の返礼品にもなるということです。