函館 「棒二森屋」跡地再開発 市が公共施設整備の素案示す

函館駅前のデパート「棒二森屋」跡地の再開発をめぐり、函館市は建設を予定している複合施設のうち、公共施設の整備に関する素案を明らかにしました。

函館駅前の「棒二森屋」跡地の再開発をめぐり、函館市は去年11月、地権者などでつくる再開発準備組合が計画したマンションやホテル、商業施設などの複合施設を建設する総事業費230億円あまりの案を受け入れました。
計画されている複合施設のうち、「商業・公益棟」の2階と3階部分については、市が買い取って公共施設を整備する方針ですが、このほどその素案が示されました。
それによりますと、公共施設は誰もが自由に集い交流できる「多機能型公共スペース」をコンセプトに掲げ、具体的には、高速ネットワークの通信環境など整備した上で、観光客がくつろげるスペースや、ビジネス客などが利用できる作業スペース、それにデジタルを活用して自然災害を疑似体験するコーナーなども想定しています。
市はこの素案について、今後、市民説明会で出た意見などを踏まえ、ことし10月下旬に基本的な考えをまとめたいとしています。