知床観光船事故 斜里町がことしも追悼式開催

知床半島沖で観光船が沈没する事故が起きたオホーツク海側の斜里町は、去年に続き、事故から2年となることし4月にも、追悼式を開催することを決めました。

おととし4月、知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故では、乗客と乗員のあわせて20人が死亡し、今も乗客6人の行方がわかっていません。
こうした中、斜里町と地元の観光協会や漁協などでつくる実行委員会は、去年に続き、事故からちょうど2年となることし4月23日にも、追悼式を開催することを決めました。
町によりますと、会場は事故現場に近いウトロ地区にある「漁村センター」で、午後1時から開かれます。
去年は乗客の家族などしか参列できませんでしたが、ことしは乗客の友人や町民も参列できるようにする方針で、式では犠牲者を悼む黙とうのほか、安全への誓いなどが予定されているということです。
また、献花については、追悼式の当日に会場の漁村センターで受け付けるほか、その前後の日にも受け付けを行うことにしています。
町では、追悼式の費用150万円を含む当初予算案を、3月に開会する定例の町議会に提出することにしています。
斜里町の山内浩彰町長は「4月23日は町にとっても深く刻まれている日なので、この日を忘れることなく、事故に遭われた方の家族に寄り添った式にしていきたい」と話していました。