道北・オホーツク 季節外れの暖かさ スキー場は雪どけ懸念

道北・オホーツク地方は14日も広い範囲で季節外れの暖かさとなり、北見市で2月としては観測史上最も高い気温を記録しました。

気象台によりますと、14日の道北・オホーツク地方は南から暖かい空気が流れ込み、各地で気温が上がりました。
きょうの最高気温は▼北見市で2月としては観測史上最も高い11.5度を記録したほか、▼網走市で10.3度、▼旭川市と富良野市で9.8度など、広い範囲で4月中旬から5月上旬並みの暖かさとなりました。
気象台によりますと、平年より気温が高い状態は15日まで続き、16日は寒気の影響でほぼ平年並みとなる見込みです。
ただ、18日からは再び気温が平年より高くなる見込みで、来週にかけて気温が上下することから路面状況や体調管理などに注意が必要です。

【北見市のスケートリンク 午後の営業取りやめ】
最高気温が2月としては観測史上最も高い11.5度を記録した北見市では、市内中心部に設置されている温度計の表示が午後2時半すぎの時点でも10度を超えていて、ダウンコートなどではなく、薄手の上着を着ている人の姿が目立ちました。
市内の男性は「きょうはとても暖かいです。いつもと同じ上着を着てきたので、少し暑いです」と話していました。
また、市内の女性は「この時期にこんなに暖かいのは珍しい。きょうはいつもより薄手の上着を着てきました」と話していました。
北見市光葉町にある「北見市民スケートリンク」は、季節外れの暖かさで氷の状態が悪くなったため、気温が上がる午後の営業を取りやめました。
午後の営業の取りやめは、13日に続いて2日連続です。

【旭川市のスキー場 雪質への影響懸念】
連日の季節外れの暖かさで、旭川市内のスキー場では雪どけが進み、ゲレンデのコンディションに影響が出ています。
スキー場の「カムイスキーリンクス」は国内外のスキーヤーに「パウダースノー」を超えるきめ細かい雪質、「シルキースノー」を楽しめるとPRしていますが、13日からの季節外れの暖かさで雪どけが進み、ゲレンデの雪がシーズン終盤のような水分が多い状態になっているということです。
神奈川県から訪れた男性は「この時期の北海道ということでパウダースノーを求めていました。少し残念ですね」と話していました。
「カムイスキーリンクス」の阿部純也営業課長は「本来であれば、いまがいちばん雪質がよい時期です。上質の雪を求めて来てくれるお客さんの期待に応えられないのではないかと懸念しています。シーズンが終わる3月末までスキー場の雪がしっかりと残ってほしいです」と話していました。