2月として観測史上初 札幌で最高気温が2日連続10度超える

14日の道内は13日に続き、広い範囲で季節外れの暖かさとなり、札幌市では2月としては観測史上初めて、2日連続で最高気温が10度を超えました。気象台によりますと、来週にかけて短い期間で気温が上下する見込みで、路面状況や体調管理に注意が必要です。

札幌管区気象台によりますと、14日の道内は南から暖かい空気が流れ込み、広く晴れたことで各地で気温が上がりました。
14日の日中の最高気温は鶴居村で13.9度、函館市で13.1度、帯広市で12.8度、札幌市で10.8度などと、広い範囲で4月から5月並みの暖かさとなりました。
道内174の観測地点のうち54の地点で2月として観測史上最も高い気温を記録したほか、札幌市では2月としては初めて2日連続で最高気温が10度を超えました。
連日の暖かさで各地で雪どけが進み、函館市では13日の未明まで12センチあった積雪が昨夜、ゼロになりました。
気象台によりますと、平年より気温が高い状態は15日まで続き、16日は寒気の影響でほぼ平年並みとなる見込みです。
ただ、今月18日からは再び気温が平年より高くなる見込みで、来週にかけて短い期間で気温が上下することから、路面状況や体調管理などに注意が必要です。
【函館の公園では】
函館市の見晴公園では例年、雪が積もるこの時期、広い斜面を使ってそり滑りや歩くスキーを楽しむことができますが、季節外れの暖かさで斜面の雪がとけて芝生が露出していることから、そり遊びなどを行うエリアが閉鎖されました。
この暖かさで雪はほとんどとけてしまい、多いときには数十人の子どもたちでにぎわうそり滑りのエリアも14日はすっかり静まり返っていました。
公園の管理事務所の時岡浩和さんは「異常な暖かさで、一気にとけてしまいました。雪を楽しみにしてくれていた子どもたちを考えると心苦しい思いです」と話していました。
【旭川のスキー場は】
旭川市も最高気温が9.8度と4月中旬並みの暖かさとなりました。
市内のスキー場、「カムイスキーリンクス」は国内外のスキーヤーに「パウダースノー」を超えるきめ細かい雪質、「シルキースノー」を楽しめるとPRしていますが、13日からの季節外れの暖かさで雪どけが進みゲレンデの雪がシーズン終盤のような水分が多い状態になっているということです。
神奈川県から訪れた男性は「この時期の北海道ということでパウダースノーを求めていました。少し残念ですね」と話していました。
「カムイスキーリンクス」の阿部純也営業課長は「本来であれば、いまが
いちばん雪質がよい時期です。上質の雪を求めて来てくれるお客さんの期待に応えられないのではないかと懸念しています。シーズンが終わる来月末まで、スキー場の雪がしっかりと残ってほしいです」と話していました。