函館 外国産イカを「国産」誤表示 農林水産省が是正指示

函館市の水産加工会社が外国産のイカで製造した商品を国産と誤った表示で販売していたとして、農林水産省は食品表示法に基づき、表示の是正などを指示しました。

是正の指示を受けたのは函館市の水産加工会社「丸心」です。
農林水産省によりますとこの会社は、おととし10月から去年9月までの1年近くにわたり、ロシア産や中国産のイカを使った塩辛やしょうゆ漬けなどの商品10種類、3万7000個あまりを国産と表示して、小売業者や卸売業者およそ50社に販売していたということです。
農林水産省が去年9月から1月にかけて、会社への立ち入り検査などを行ったところ法律の規定に違反していることが分かりました。
この会社では国産のイカの価格高騰の影響で原料を安い外国産に切り替えていたということですが、農林水産省の聞き取りに対し、「産地を確認する態勢が整っておらず、商品の製造部門に対して産地の表示を変更するよう指示を出していなかった」と話しているということです。
農林水産省は食品表示法に基づき、会社に対し、適正に表示するよう指示するとともに、再発防止策などを報告するよう求めています。