水産物の輸出多角化へ 中国の輸入停止の中 道が方針

中国による輸入停止が続き道産水産物の輸出が落ち込む中、道は、特に影響が大きいホタテについてはアメリカや東南アジアへの輸出拡大を進める方針です。さらに近年、急激に漁獲量が増えているブリなどの輸出強化にも取り組むことで輸出先の多角化につなげたい考えです。

道の輸出の主力を占めてきたホタテをはじめとする水産物は、中国による輸入停止の影響で、去年の輸出額は633億円あまりと、前の年のおよそ4分の3に減少し収束が見通せない状況です。
こうした中、道は新たな輸出先の開拓を進める方針で、特に影響が大きいホタテについてはアメリカやEU、それに東南アジアへの輸出拡大に重点的に取り組みます。
さらに近年、急激に漁獲量が増えているブリやアメリカで人気が高まっているカレイなど、新たな水産物の輸出強化にも取り組むことにしています。
道は、ブリやカレイなどを、ことし3月までにまとめる輸出拡大戦略の主要品目に追加することにしていて、今後は現地での商談会などを通じてブランド化を図り、輸出先の多角化につなげたい考えです。