函館 防災リーダー育成目指す研修会

函館市で、能登半島地震などを例に災害の発生に備えて、それぞれの町会で防災意識を高めてもらおうと研修会が開かれました。

この研修会は、函館市が地域の防災を担うリーダーを育てようと各町会から参加者を募って開いたもので、およそ50人が参加しました。
研修会では、防災士で、北海道防災士会道南ブロック会長の伊藤友彦さんが講演し、能登半島地震の被災地や避難所の写真を示しながら、ストレスや疲労が蓄積し、災害関連死が起きやすくなっていることなどを指摘しました。
その上で、災害で生き残るためにそれぞれの地域に必要な備えは何なのか日頃から把握しようとすることが防災を担うリーダーとして重要だと説明しました。
その後、参加者たちは津波の浸水域や避難所などを書き込む図上訓練を行い、安全に避難する方法について意見を交わしました。
参加した30代の女性は「函館市は災害リスクの大きい町だと思うので、3人の子どもを連れて避難するルートなどをあらかじめ想定して準備することを心がけたいです」と話していました。
講演した伊藤さんは「まずは自分の命を守るためにも『きょう何をしようかな』という気持ちを持ち帰ってほしいです」と話していました。