環境保全の取り組みを地域に 高校生らがアイデア交換

環境保全の取り組みを地域に広めていくためのアイデアを高校生らが自治体の担当者と交換する研修会が釧路市で開かれました。

研修会には釧路地方の高校生や大学生10人あまりが参加し、釧路振興局など自治体の担当者と意見を交わしました。
まず、道東の標茶町の高校生が身近な環境保全の取り組みとして学校の池を掃除したところ、これまで見られなかったトンボなどが生息するようになった事例などを報告しました。
続いて、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボン」の取り組みを広めるためにスマートフォンのゲームを開発するというテーマで、参加者がアイデアを出し合いました。
発表ではゲームの中で自動車などを利用せず歩いて移動する機会を増やしてもらおうと、歩数がポイントに変わるようにする仕組みを取り入れたり、道東でみられる魚を釣ることができるようにすることで、貴重な自然に触れてもらったりするといった提案が出されていました。
参加した高校生は、「ゼロカーボンについて、もともと興味があった。進学して野生動物の研究をする予定なので、今回学んだことも生かしていきたい」と話していました。
釧路総合振興局環境生活課の梨澤亜弓主幹は、「二酸化炭素の削減に向けた活動は必要だが、まだまだ認知度が低かったり行動に移せなかったりする状態にあると思うので、引き続き啓発を続けたい」と話していました。