釧路で巨大地震による大津波警報を想定し厳寒での避難訓練

釧路市で真冬に巨大地震が起きて、大津波警報が発表された想定の避難訓練が行われ、住民が厳しい寒さの中で避難する際の注意点を確認しました。

この訓練は千島海溝沿いでマグニチュード9クラスの巨大地震が発生して、大津波警報が発表されたという想定で行われました。
海岸から近い釧路市鳥取東部地区の住民や地元の幼稚園の子どもたちなどあわせて200人あまりが参加し、午前10時に市の広報車やパトカーが避難を呼びかけると、自宅や幼稚園から避難を始めました。
釧路市は8日朝の最低気温が、マイナス10度を下回る厳しい冷え込みとなり、避難する際に使われた道路はところどころが凍結していて、参加者たちは転ばないように慎重に歩いて避難していました。
また参加者の避難所となった「釧路アイスアリーナ」では、能登半島地震で多くの人が厳しい寒さの中で避難生活を余儀なくされたことから、寝袋や段ボールベッドといった寒さを防ぐための防災用品も展示されていました。
参加した5歳の女の子は「滑りやすい道を逃げるのは難しかったです」と話していました。
また60代の女性は「冬の路面は怖いです。滑りやすい足元ばかり気をつけていましたが、信号のないところなどは走ってくる車にも気をつける必要があると感じました」と話していました。