道南の水産資源が変化 漁業関係者に研修会

近年、道南の海で水産資源が大きく変化していることから海洋環境の変化に対応していこうと、漁業関係者らを対象に研修会が行われました。

渡島総合振興局が6日に開いた研修会には漁師や漁協の関係者などおよそ70人が参加しました。
研修会では森町にある海鮮料理店の経営者が講演し、近年、道南の海で水揚げされる海産物の種類や量が大きく変化していて特にブリは渡島管内で2008年にはほとんど取れなかったのに対し、その後15年間で増加し、去年は7700トンあまりになったことを説明しました。
その一方で、7キロ未満のブリは、本来、脂身が少なく生臭さがあるイナダやワラサに分類されるものの、ブリとして流通していることから道内のブリの評価を下げる原因になっていると指摘しました。
参加した漁協の職員は「海水温の変化は魚に限らず貝類の養殖にも影響していて、育たない原因になっている。ブリの重さは見た目で判断することが多いので、きちんとすべきだと思います」と話していました。