根室市で「流氷初日」 去年より10日早い観測

独自に流氷を観測している根室市は7日、沖合で流氷を確認できたとして、去年より10日早く「流氷初日」を発表しました。

根室市と観光協会は気象庁の測候所が廃止されたことに伴い、13年前から独自に流氷の観測を行っています。
7日午前、市の職員などが市役所の展望室から沖合にある流氷を肉眼で確認し、「流氷初日」を発表しました。
市によりますと、6日まで強い北風が吹いていた影響で、オホーツク海から根室海峡に入った流氷の一部が急速に南下したとみられるということです。
根室市の流氷初日は去年より10日早く、平年と比べても4日早い観測となりました。
流氷は根室港の沖合5キロから15キロ付近にあるとみられていて、知床半島や北方領土の国後島を背景にきれいな白い帯が浮かび上がるように見えていました。
根室市商工労働観光課の得能浩志課長は「冬ならではの景色なので、流氷が長くとどまってくれれば観光にもいい影響がある。特に『北方領土の日』のきょうは北方領土を間近に観ながら流氷を楽しんでほしい」と話していました。