函館空港 入国手続きの時間短縮する制度を試験的に導入

函館空港では2月、台湾便の一部で入国手続きの時間を短くする制度が試験的に導入され、函館市は今後のインバウンドの増加に期待しています。

導入されたのは「プレクリアランス」と呼ばれる制度で、出発する空港で飛行機に搭乗する前に入国審査の大半を受けられ、到着した空港では簡単なチェックだけで済むことから、入国手続きにかかる時間の大幅な短縮につながります。
今回は台湾便の一部を対象に試験的に導入され、2月2日には函館空港で出入国在留管理庁や市の幹部などによる視察が行われました。
ほとんどの利用者は台湾の空港で指紋の登録手続きなどを済ませ、本人確認など簡単な手続きだけで次々と審査を通過していました。
プレクリアランスは訪日客が増加する旧正月の「春節」などの時期に合わせて2月29日まで実施され、市は今後、インバウンドの増加にもつなげたいと期待しています。
出入国在留管理庁の君塚宏出入国管理部長は「到着後の待ち時間が短縮されるだけでなく、問題がある人を入国前にストップさせることもできる。少しでも早く日本で楽しんでもらえるよう、観光立国推進の一環としても効果があると思う」と話していました。