旭川市でクマ出没想定訓練 警察・猟友会などが合同で対応確認

2023年、道内でヒグマによる被害が相次いだことを受け、警察や猟友会などが住宅地の近くに出没した想定で駆除までの対応を確かめる訓練が旭川市で行われました。

道内では2023年、ヒグマの出没が相次ぎ、警察によりますと、クマに襲われて2人が亡くなり、8人がけがをしました。
こうした事態を受け、旭川市では警察や市、地元の猟友会など6つの団体が、クマが住宅地の近くに出没した想定で初動から駆除までの対応を確かめる訓練が初めて行われました。
はじめに、通報を受けた警察が目撃情報をもとに現場に駆けつけて交通規制を行うとともに、猟友会のハンターがクマを山に追い払おうと爆竹を鳴らしました。
それでもクマがとどまったことから旭川市などの担当者が駆除を許可し、警察が付近の住民に対し建物の外に出ないように呼びかけました。
そして、ハンターが周囲の安全を確保しつつライフル銃を使って駆除する手順を確かめました。
猟友会の担当者は「駆除に対して否定的な意見があることは承知しているが、クマの生息数は明らかに増えているので、どうか理解してほしい」と話していました。
旭川中央警察署の鈴木隆地域課長は「現場での判断力や関係機関の連携の重要性を再確認できた。もしクマを目撃しても慌てずに警察に連絡してほしい」と話していました。