クマの春期管理捕獲 去年の3倍超64市町村が実施の意向

クマによる人への被害が過去最悪となる中、市街地への出没を減らそうと道が拡大を目指す「春期管理捕獲」について、実施の意向を示した自治体が去年の3倍を超える64市町村にのぼったことがわかりました。

道は市街地に出没するヒグマを減らす必要があるとして、冬眠中のクマや目を覚ましたばかりの親子グマなどを駆除する「春期管理捕獲」の拡大に向けたことしの実施方針をまとめました。
この中で▼駆除を実施する意向を示した道内の自治体は札幌市や釧路市など64市町村と去年の3倍以上で、道が目標としていた40市町村を上回りました。
また▼実施期間は2月1日から5月末までと去年より20日間延長したほか、▼人里から「5キロ以内」としていた駆除の実施区域についても「最大で10キロ以内」と拡大しました。
「春期管理捕獲」をめぐっては初めての実施となった去年道内で駆除されたクマの数は20頭にとどまっていて、道はことしからハンターの出動経費や報奨金を補助する制度を導入するなど支援を強化しています。