さっぽろ雪まつり 高校の美術部員たちが雪像制作で競い合う

4日開幕したことしの「さっぽろ雪まつり」は4年ぶりにコロナ禍以前の規模で行われ、どの会場も大勢の来場者でにぎわっています。その1つ、札幌市東区のつどーむ会場では5日、高校生たちによる雪像作りのコンテストが行われました。

雪像作りのコンテストは、6時間半の制限時間内に大きな雪の塊を削って雪像の出来栄えを競うもので、ことしは石狩地方の12の高校が参加しました。
各校ともメンバーは美術部の部員で構成されていて、5日午前8時の開始時間とともに、さっそくスコップなどを使って雪像作りに取りかかりました。
このうち、去年優勝した実績がある札幌厚別高校のチームは干支にちなんで、竜の横に学校のマスコットキャラクターのひよこを並べたデザインを採用しました。
2年生の田中和花さんは「2連覇を目指して頑張ります」と意気込んでいました。
参加した各校の生徒たちは雪の表面に線を引いて削る箇所を慎重に決めたり、完成予定図を何度も見て雪像の形を微調整したりして仕上げていきました。
そして、審査の結果、ことしは札幌手稲高校の雪像が最優秀作品に選ばれました。
自分を押さえつけるものからなんとか抜け出そうともがく若者の姿を表現したということで、2年生の小山内詩さんは「日の当たり方などを意識して映えるように作りました。みんなの頑張りが報われてうれしかったです」と話していました。
前回優勝の札幌厚別高校は4位でした。
高校生たちが作った12基の雪像は、「さっぽろ雪まつり」最終日の今月11日までつどーむの屋外会場で見ることが出来ます。