Rapidus進出“技術・情報流出に注意” 千歳でセミナー

先端半導体の国産化を目指すRapidusの進出を受け、半導体の関連産業の集積が今後、見込まれる千歳市で、警察が技術や情報の流出に注意を呼びかけるセミナーを開きました。

セミナーにはRapidusや大手ゼネコンの鹿島建設のほか地元の企業や自治体などからおよそ60人が参加しました。
はじめに千歳警察署の戸城和彦署長が「情報を盗もうとするサイバーインテリジェンスや、インフラのシステムを破壊しようとするテロなど、さまざまな危険がある」と話しました。
このあと事件になった事例として、大手の通信関連会社の従業員が、路上で声をかけられた外国の諜報員とみられる人物に情報を提供するようになり、最終的に「あなたの家を知っている」などと脅されて、企業の重要な秘密を漏えいしてしまったケースが紹介されました。
そのうえで、最新の技術を持つ国内の半導体関連のメーカーは、同様に狙われる懸念があると指摘しました。
北海道警察本部警備部外事課の境田武警部は「身近なところにもリスクがあることを常に意識してほしいです。不安に思うことがあったら警察に相談してください」と呼びかけていました。