釧路高専に起業支援の最新鋭ものづくり施設完成

学生にものづくり分野での起業を目指してもらおうと、釧路市の高等専門学校が最新鋭の研究設備を導入した施設を完成させ、31日、一般公開されました。

釧路工業高等専門学校で行われた一般公開には、地元企業の関係者などおよそ40人が訪れました。
釧路高専の空き教室を活用した施設は広さおよそ120平方メートルで、室内には数十台の研究設備が配置されています。
このうち「IoT+AI組込コンピューティング装置」は、カメラに写る物体の名前をAIで瞬時に認識して表示することができるもので、カキなどの海産物の品質を判定するのにも役立つということです。
また、「マスクレス露光装置」と呼ばれる機械は、半導体の基板に直接、樹脂を固めることができ、これまで半導体の実験に必要だった手間を大きく省けるということです。
学生たちには、近年注目を集めるAIや半導体などの最新技術を学んでもらい、一次産業の人手不足や防災など地元の課題を解決するものづくり分野での起業を目指すことが期待されています。
釧路工業高等専門学校の大塚友彦校長は「地元でビジネスを始めるきっかけになると気付いてもらい、地元に貢献し活躍できる人を目指してほしい」と話していました。