流氷で航行不能のロシア船 ロシア側砕氷船が救助

道北の枝幸町沖のオホーツク海で、ロシアのタンカーが流氷に行く手を阻まれて動けなくなっていましたが、30日、ロシア側が手配した砕氷船によって救助されました。乗組員は全員、無事で、タンカーは本来の目的地に向かったということです。

枝幸町の沖合およそ24キロのオホーツク海では、29日、ロシアのタンカー「オストロフ・サハリン」から「流氷により航行できなくなった」と海上保安庁に通報がありました。
稚内海上保安部によりますと、救援のため巡視船1隻が現場海域へ向かっていましたが、ロシア側が手配した砕氷船が30日夜、先に到着しタンカーと合流しました。
船内にはもともと食料などの備蓄が十分にあり、ロシア人の乗組員19人全員の無事が確認されたということです。
また、船体にも異常はなく、通常通りの航行が可能だったことから、すでに現場を離れ目的地のナホトカに向かったということです。