枝幸町沖のオホーツク海 ロシア船が流氷で動けず 救助へ

道北の枝幸町沖のオホーツク海でロシアのタンカーが流氷に行く手を阻まれて動けなくなり、海上保安庁の巡視船が救助に向かっています。

稚内海上保安部によりますと、29日午前3時半すぎ、枝幸町の枝幸港から東へおよそ24キロ沖合のオホーツク海でロシアのタンカー「オストロフ・サハリン」から「流氷により航行できなくなった」と第1管区海上保安本部に通報がありました。
このため海上保安部は、氷を砕きながら航行できる羅臼海上保安署の巡視船「てしお」を現場海域に向かわせました。
タンカーはロシア極東のペトロパブロフスク・カムチャツキーから沿海地方のナホトカに向かっていたところで、27日から枝幸町の沖合で身動きがとれなくなっていたということです。
また、タンカーにはロシア人の乗組員19人が乗っていますが、これまでのところ健康状態に問題はなく、船体にも異常は見られないということです。
巡視船が現場海域に着きしだい、救助活動を始めることにしています。