流氷が網走川に流れ込み 川を遡上する珍しい現象 市民も驚き

今月22日に平年より13日も早く「流氷接岸初日」を迎えた網走市で、大量の流氷が市内を流れる網走川に流れ込み、7キロあまりにわたって川を遡上する珍しい現象が見られ、流氷の到来には慣れている網走市民も驚いています。

網走市に流氷が接岸した2日後の今月24日、網走川の河口から4キロほど上流の網走刑務所付近で撮影した映像では海から流れ込んだ流氷で川面が真っ白になっています。
川に流れ込んだ流氷は29日時点でさらに上流の網走湖の湖口まで到達しています。
川の河口から湖までは7.2キロほどあります。
流氷の流入について網走川を管理する、北海道開発局北見河川事務所は「潮位が高くなる時期と重なったため、港の流氷が満潮になる際に川を上ったのではないか」と分析しています。
また、河川事務所は「公式な記録はないが、これだけ大量の流氷が網走湖まで遡上するのは、近年では大変珍しい現象ではないか」とも話していて、流氷の到来には慣れている網走市民も川を遡上するという“珍現象”に驚いています。
網走川の近くに店舗を構える水産会社の増田義明さんは「長く網走に住んでいますが、初めてのことでびっくりしました。SNSにも反響が多く寄せられています」と話していました。
網走市の「地域おこし協力隊」の桑原志保美さんは「網走で初めて迎える流氷シーズンで、川に流れ込むのも例年どおりなのだろうと思っていました。珍しい現象と聞いて、貴重なものを見られてうれしいです」と話していました。