冬の地震と津波に備える避難訓練

巨大地震と津波が発生したことを想定して、函館市で住民が避難の手順などを確認する訓練が行われました。

訓練は、真冬に北海道から岩手県にかけての沖合にある「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震が発生し、北海道の太平洋沿岸部に大津波警報が出されたという想定で行われ、函館市南茅部地区の住民およそ15人が参加しました。
訓練は、雪で足場が悪い中、避難場所までの経路を確認することを主な目的に行われ、訓練の開始を知らせるサイレンが鳴ったあと、参加者が徒歩で小学校の体育館に向かいました。
体育館に到着したあと避難生活で使用する段ボールのベッドを組み立てる練習が行われ、参加者が使い心地などを確かめていました。
70代の男性は「能登半島地震を受けて、今まで以上に災害に対する備えを勉強して、万が一の時にすぐに対応できるようになりたいと思い参加しました」と話していました。
訓練を主催した函館市災害対策課の井上徹也課長は「冬の災害は夏に比べて足場も悪く危険で、過酷です。寒さと雪道への対策を念頭に避難の準備を整えてください」と話していました。