落書きや切り取りも… 破損した図書館の本の展示会

落書きなどの破損で貸し出しできなくなった本を展示し、利用マナーの向上を呼びかける展示会が帯広市図書館で開かれています。

この展示会では、利用者によって汚されるなどして貸し出しができなくなった本や雑誌など約50点が展示されています。
飲み物をこぼして汚れが染みついてしまった本や子どもが落書きをしてしまった絵本、それにページが小さく破られた本などもあります。
また、ページの一部がカッターで意図的に切り取られた雑誌もありこうした被害は貸し出された本だけでなく館内でも発生しているということです。
図書館によりますと、年間10冊程度の本が破損した状態で返却され、そのつど、図書館で修復作業を行っていますが、破損の状況によっては、弁償を求めるケースもあるということです。
図書館は家で読み返したいときは館内に設置されたコピー機を活用することや、借りた本は小さな子どもやペットの手が届かない場所に保管するなどマナーを守るよう、呼びかけています。
帯広市図書館の高橋初菜司書は「こうした本を年々減らせるよう利用マナーを考えてほしく、展示している。もし破損してしまった場合は、自分でテープなどで補強せずにカウンターに持ってきてほしい」と話していました。
この展示は今月30日まで行われます。