紋別で“流氷接岸初日” 去年より14日早い観測

独自に流氷の観測を行っている紋別市は、流氷が接岸しているのを確認し、通常の船が航行できなくなったとして、26日、「流氷接岸初日」を発表しました。

紋別市では、気象台の測候所の廃止に伴い、16年前から独自に流氷の観測を行っています。
市によりますと、25日は暴風雪で視界が悪く、目視での流氷の確認は難しい状態でしたが、26日午前8時半ごろ、紋別市の防波堤の先端にある「オホーツクタワー」の3階から、流氷が接岸しているのを確認し、通常の船が航行できなくなったとして、「流氷接岸初日」を発表しました。
紋別市の「流氷接岸初日」は、平年より13日、去年より14日、それぞれ早い観測です。
NHKが市内に設置しているカメラの映像でも、沖合まで一面に白い流氷が広がっている様子が確認できました。
流氷観光船「ガリンコ号」は悪天候の影響で、26日は全便欠航となり、乗り場は閑散としていましたが、27日以降の運航に備え、紋別港に流れ込んだ流氷の中で試運転を行っていました。
乗組員の男性は、「ガリンコ号の強みである氷を割る迫力をたくさんの人に感じてほしい」と話していました。
オホーツク地方では網走市で今月22日に、「流氷接岸初日」が発表されていて、本格的な流氷観光シーズンを迎えています。