能登半島派遣 函館赤十字病院の医師や看護師らが報告会

能登半島地震の被災地で医療活動にあたった函館赤十字病院の医師や看護師などからなる医療チームが函館市に戻り、現地の状況や課題を報告しました。

函館赤十字病院は、医師や看護師、それに薬剤師など7人からなる医療チームを地震で大きな被害が出た石川県能登町に派遣し8か所の避難所を巡回して被災者の診療活動を行いました。
7人は24日夕方、函館市内の病院に戻り報告会が行われ、この中で、班長を務めた杉村好彦医師は「今も断水が続いているので、水のありがたさが身にしみた。冬場の災害に備えるために、行政はさまざまな想定のもと、災害用の備蓄を充実させていかなければならない」と強調しました。
また、原田由美看護師長は避難所生活の長期化により被災者のストレスが強まってくることに触れ、「時間がたつに連れてストレスをどう緩和させられるかが大事になってくるので、これからは被災者と対話を行う『心のケア』を大切にしていかなければならない」と話していました。