災害時の停電想定 薬の処方訓練

災害を想定して、薬局の機能を備えた特殊な車両を使った訓練が函館市で行われ、薬剤師などが停電の際に薬を処方する手順などを確認しました。

この車両には薬剤の調合など薬の処方に必要な機材が備えられているほか、発電機能も備えていて災害時に簡易的な薬局として活動することができます。
訓練は、札幌市に本社がある薬局が行ったもので、24日は、薬局が停電したという想定で、車両の発電機能を使って電気が供給されました。
訓練では、薬剤師が薬を処方する手順などを確認したあと、災害時にはその場で薬代を支払う必要がなく、後日に振り込みなどで精算できることを説明していました。
訓練を行った薬局によりますと薬局の機能を持つ車両は道内には1台しかなく全国でも20台ほどしかないということで、今月発生した能登半島地震では各地から被災地に派遣されています。
訓練を行ったナカジマ薬局の染谷光洋課長は「災害はいつ起こるか分からないので、今回のように訓練を行い、道外から要請があった際にはすぐ対応できる体制を整えていきたい」と話していました。