津波の時はビルに避難 釧路の幼稚園児が避難訓練

地震による大津波が想定されている釧路市で、幼稚園児が歩いて高い建物への避難経路を確認する訓練が行われました。

25日の訓練は釧路市で震度6強を観測する地震が起き、大津波警報が発表されたという想定で行われ、幼稚園児57人が参加しました。
まず、園児たちは地震の発生とともに机の下に隠れて身を守りました。
そして、大津波警報が出たことが伝えられると、園児たちはおよそ500メートル離れた合同庁舎に走って移動するとともに5階まで階段で上り、およそ15分で避難が完了しました。
訓練のあと、合同庁舎を管理する釧路財務事務所の職員が、園児に紙芝居を見せ、高い建物に避難する際はエレベーターではなく階段で避難することや心配でも家に戻らないことなどをアドバイスしていました。
海抜3点9メートルにある頑丈な合同庁舎は「津波緊急避難施設」に指定されていて、5階まで上ると地上18メートルほどの高さになるということです。
訓練に参加した6歳の園児は「津波が来たら猛スピードで高いところに逃げようと思う」と話していました。
釧路財務事務所総務課の林和幸課長は「地震や津波はいつ発生するかわからないので自分の身を守る注意点を学ぶ機会にしてほしい。津波警報が発令されたら、合同庁舎を避難施設として活用してほしい」と話していました。