能登半島地震で被災地派遣の旭川市水道局職員が現地活動を語る

能登半島地震の被災地、石川県珠洲市や七尾市で給水活動を続けていた旭川市の職員が現地での活動の様子を語りました。

旭川市は金沢市などから要請を受けた日本水道協会からの呼びかけに応じ、1月10日から水道局の職員4人を2回に分けて派遣しました。
4人は能登半島地震の被災地石川県珠洲市や七尾市の小学校や病院、避難所などで給水活動を行い、23日は、最初に派遣された2人が旭川市水道局でNHKの取材に応じました。
このうち東日本大震災の被災地でも給水活動の経験がある水道局上下水道部の松田守正次長は「現地では水道管をいち早く復旧させることが課題の1つです。仮設の配管を設置するなどいろいろな方法を鑑みて早く被災者に安定した水が届くようになってほしい」と話していました。
そのうえで「東日本大震災では3月の発生で暖かかったのですが今回の震災はこれからが寒くなる時期です。被災者がこの冬を乗り越えられる防寒対策を考える必要がある」と過去の経験も踏まえて話していました。
また被災地で初めて給水活動を行った久保田雅仁さんは「道路は多くの場所でひび割れしていて、その上に雪が積もり始めたためどこが危ない状況なのかわからないという部分で交通が混乱しているところもありました」と話していました。