千歳の専門学校 能登半島地震で被災 系列校の留学生受け入れ

千歳市にある専門学校の「日本航空大学校 北海道」は、今月1日に発生した能登半島地震により被災した石川県にある系列校の留学生の受け入れを始めました。

石川県輪島市にある、▼「日本航空高校 石川」と▼専門学校の「日本航空大学校 石川」は、今月1日に発生した能登半島地震により校舎や宿舎が被害を受けたため現在は授業や宿舎での生活が困難な状況が続いています。
こうしたなか、千歳市にある系列校の「日本航空大学校 北海道」では日本に生活の拠点がないタイからの留学生の受け入れを今月10日から始めました。
受け入れているのは「日本航空高校 石川」の1年生と2年生の生徒あわせて9人の留学生で、地震が発生した際は冬休みのため帰省などしていたということです。
23日はこのうちの2年生7人が空き教室を使ってオンラインで国語の授業を受けていました。
留学生の1人は「石川の学校に戻れないのでどうやって勉強すればいいのか心配でした。北海道に来たのは初めてでとても寒いです」と話していました。
別の留学生は「地震があったときは輪島市の友達と連絡が取れなくて心配でした。北海道に来るのは初めてで不安でしたが、少しずつ慣れてきました」と話していました。
9人の留学生はしばらくは北海道で生活し、ことし4月以降は山梨県にある系列校に移る見通しだということです。
【系列校の専門学校生も受け入れへ】
「日本航空大学校 北海道」では石川県にある系列の専門学校の学生についても、早ければことし4月以降に受け入れることを検討しています。
受け入れの詳細はまだ決まっていませんが、仮設の宿舎や校舎を建設することも視野に入れて検討を進めているということです。
石川県にある系列校のキャンパスでは、能登半島地震の影響で校舎にゆがみが生じたり敷地がひび割れたりしていて、復旧の見通しは立っていないということで、「日本航空大学校 北海道」は「学生や生徒の学びを止めることがないよう、系列校どうし連携をとりながら安全・安心な環境で学べる場の構築に尽力していきたい」としています。