アライグマによる農業被害 過去2番目の約1億4400万円

特定外来生物のアライグマによる道内の農業被害は、昨年度、過去2番目に大きいおよそ1億4400万円にのぼったことがわかりました。アライグマは繁殖力が強く生息範囲を拡大させているということで、道は対策を強化することにしています。

北米原産のアライグマは、かつてペットとして日本に持ち込まれましたが、その後、捨てられるなどして野生化し、現在は特定外来生物に指定され駆除の対象となっています。
道が行った調査では、昨年度、アライグマがスイートコーンや果物などを食い荒らす農業被害はおよそ1億4400万円にのぼったことがわかりました。
これは過去最大となったその前の年度よりは500万円ほど減りましたが過去2番目となっていて、被害は増加傾向にあるということです。
昨年度の被害額を振興局別でみますと、最も多いのは▼上川で3600万円、次いで▼空知が3400万円、▼胆振が2400万円などとなっています。
道によりますとアライグマは繁殖力が強く生息範囲を拡大させているということで、市町村と連携しながら繁殖期の春の捕獲を強化するなど対策を進めることにしています。