ヒグマの被害相次ぎ「春期管理捕獲」釧路市でも来月から実施へ

ヒグマの被害が相次いだことを受け、2月から5月の残雪期にもヒグマを駆除する「春期管理捕獲」が、釧路市でも来月から行われます。

「春期管理捕獲」は、ヒグマが人里に出没するのを防ぐとともに、ヒグマの捕獲にあたる人材を育成することを目的として去年から道内で実施され、これまでに19市町村で合わせて20頭が捕獲されています。
道内では、捕獲が容易な残雪期に山に入り積極的に駆除を進める「春グマ駆除」制度が1966年から実施されていましたが、ヒグマの数の減少を受けて1990年に廃止されました。
釧路市では近年、ヒグマの出没が相次いでいて、来月から4月上旬にかけて釧路・阿寒・音別の3地区で、それぞれ1か月あたり1頭を目標に「春期管理捕獲」を行う予定です。
釧路市環境保全課の担当者は「春期捕獲により、人里周辺へのヒグマの出没を抑えるとともにヒグマ対策に必要な人材の育成にもつなげていきたい。捕獲に至らなかった場合も山林に人の気配を残すことでヒグマに警戒心を抱いてほしい」と話しています。