釧路芸術館開館25年で所蔵品展 60点あまり展示

開館25周年を迎えた釧路市の道立釧路芸術館でこれまでに収集した絵画や写真などの展覧会が開かれています。

道立釧路芸術館は1998年に開館し、去年、開館25周年を迎えました。
今回の展覧会には、芸術館がこれまでに収集した900点近い作品のうち、絵画や写真、彫刻など60点余りが展示されています。
このうち釧路市在住の日本画家、羽生輝さんの「海霧(07.オダイト)」は道東の海岸を数多く描いてきた羽生さんの代表作の1つです。
海霧が漂う、険しい岬の上にぽつんと立つ小屋の姿が描かれた印象的な作品です。
また、釧路市出身の報道写真家、長倉洋海さんの写真「山の上で、ひとり本を読むマスード」は、1983年に内戦中のアフガニスタンで撮影されたもので、後に暗殺されたマスード司令官の、穏やかで読書が好きだったという素顔をとらえた1枚です。
道立釧路芸術館の松浦葵・学芸員は「釧路・根室地方の雄大な自然をダイナミックにとらえた作品もあるので、作家が何に感動して何を描いたかを感じてほしい」と話していました。
この展覧会は4月7日まで開かれています。