日高山脈の魅力を地元の人に発信 十勝の自治体が冊子制作

日高山脈襟裳国定公園がことし夏ごろにも国立公園化されるのを前に、地元で暮らす人たちに日高山脈の魅力を再認識してもらおうという冊子が新たに作られました。

この冊子は、日高山脈のふもとにある十勝の6つの自治体がつくり18日、芽室町役場で披露されました。
冊子には日高山脈にゆかりのある6人のインタビューが四季折々の美しい山の自然をとらえた写真とともに掲載されていて、このうち環境省の帯広自然保護官事務所でアクティブレンジャーを務める男性は、「日高山脈は厳しい山です。単独登山や縦走に挑戦することで自分の人生観を変えることができました」などと自らの体験を話しています。
また、一度東京に出てからふるさとの芽室町に戻って農業を営む男性は、「冬は雪が覆った真っ白な芽室岳に朝日が当たって赤く光る風景なんてきれいすぎて言葉にならない」と一度、都会で暮らしたからこそ感じる魅力を語っています。
冊子を制作した一般社団法人「ドット道東」の野澤一盛専務理事は「まずは地元の人が日高山脈の価値に気づいて語れるようになることで、地域の外の人に向けて魅力を発信できるようになると思う」と話していました。
この冊子は2000部制作され、今後、図書館などの公共施設を中心に配付されます。
今月中にはインターネット上でも見られるようになるということです。