別海町 バイオガス発電の消化液活用を 脱炭素化考える講演会

温室効果ガスによる地球温暖化が懸念される中、家畜ふん尿を活用したバイオガス発電など脱炭素を考える講演会が別海町で開かれました。

この講演会は、町や地元の農協などが企画し、町内の酪農家や関係機関などおよそ70人が参加しました。
講演会では、バイオガス発電所の担当者が発電の副産物として発生し、処理が課題となっている「消化液」と呼ばれる有機物質を含んだ液体について触れ、牧草地に散布した場合、化学肥料を減らせたうえに、収穫量は維持できたという実証実験の結果を紹介しました。
また、帯広畜産大学の谷昌幸教授が別海町の土壌について栄養分を保持する力が強いことを説明し、「消化液を活用して品質の高い牧草を作り、化学肥料などを減らすことで脱炭素に貢献できる」と話しました。
講演会を企画した1人で、「別海バイオガス発電」の古川潤社長は「脱炭素をキーワードに、バイオガスの利用やそれ以外の取り組みも含めて今後も地域のかたがたと広く活動していきたい」と話していました。